装備品チェック

このレポートを見て、自分も挑戦したいという方への注意です。
(警告!挑戦した場合の事故について、このレポートは一切責任を負いません。)

車椅子に乗車される方のための装備

一番大きなポイントとしては、座っているだけの人は寒いのです。
同行者は歩いているので絶対に分かりませんが、
真夏でも上高地では都心より−10度も低いのです。
車椅子に乗車している人は体の芯から冷えるので、厳重に注意を払ってください。
暑ければ脱げば良いだけですが、寒いのは温まりません。
今回は7月10日と、夏に近い日付に関わらず、やっぱり寒がらせてしまいました。
東京から来たので、ホテル到着時に暑いと思ってしまったのが原因です。
絶対に油断しないでください。

車椅子搭乗者

膝掛け
(足の保温になりますし、車椅子の椅子や背もたれにクッション代わりに挟むこともできます。2枚くらい持って行っても良いかもしれません。)
ホカロン
(膝掛けの裏に張り付けるタイプのものを使いました。1日で5枚くらい使いました。)
襟巻
(大袈裟に思われるかもしれませんが、襟巻があると寒さはだいぶ和らぎます。上高地の売店でもちょうどタオルマフラーみたいなものが売っているので、それでも良いかもしれません。)
手袋
(手の先や足の先は冷えやすいです。手袋も忘れずに用意しましょう。)
上着
(冬用のダウンジャケットやフリースジャケットなど。中はハイネックのインナーなどが良いです。)
足回り
(ズボンの下にスパッツや、靴下の重ね履きなど)
サングラス
(日光が出ていると非常に紫外線が強く、目が焼けてチカチカするので、必要です。)
帽子
(日光が出ていると日射病になります。必須です。)
日傘兼用折り畳み傘
(帽子を被っていても油断できません。強い日差しの下ではさらに日傘も差しましょう。山の天候は変わりやすいので、雨具としても重要です。)
ポンチョ
(折り畳み傘と併用して持って行くことが必要です。冷たい風が吹くので、ポンチョのようなもので風避けにする必要があります。)

車椅子を押す方のための装備

一番大きなポイントは、怪我の予防と対策です。
アスリートと同じイメージでいましょう。
同行者が怪我や体調不良を起こせば、そこで楽しい旅は終わりです。
そもそも上高地を車椅子で走破しようってほうが無茶な挑戦なのです。
油断しないで万全の装備を揃えましょう。

同行者

軍手
(今回車椅子を押す上で、一番役に立った道具のひとつです。私が使ったのは掌にゴムの滑り止めが付いているタイプです。しかし、それでも手が痛くなりました。擦り剥けるという形ではなく、常に強い力で車椅子のレバーに当たっている部分が打撲のようにズキズキと痛みました。これを回避するには、軍手を重ねてつけたり、軍手の中にさらにゴムのクッションを入れるなど、より重装備を考えなければいけません。)
湿布薬バンテリン
(消炎鎮痛のための湿布です。3日間で28枚全部使い切りました。しかし、温泉入った後に筋肉痛など痛い部分などに湿布を貼って寝れば翌日かなり楽になりました。掌と足の裏にも使ったのが効果的でした。必要不可欠だと思います。)
テーピング
(今回は使いませんでしたが、テーピングは万能です。出血傷のときも布を当ててテーピングで強く巻けば止血になりますし、骨折のときもその辺で枝を拾ってテーピングで骨折部分に巻き付ければ添え木代りになります。靴擦れなどで痛いかかとも、軟膏をつけたガーゼを当てた上からテーピングで保護すればかなり楽です。ちゃんとした巻き方を知っていれば膝のサポーター代わりにもなります。あって損はないと思います。38mm幅の伸縮テープ1本と非伸縮テープ1本を持って行きました。)
ポンチョ
(山の天気は本当に変わりやすいです。車椅子を押す時に傘を差すことはできません。ポンチョやレインコートは必須です。)
帽子
(帽子は非常に重要です。日射病対策です。忘れずに。)
ウインドブレイカー
(嘉門次小屋などで食事をするときに、汗をかいた体を冷やさないような装備を持っていきましょう。)
防水性の登山靴
(靴は裏が滑らないものを選びましょう。上り坂などで足が滑ると大惨事になりかねません。また、多少の水たまりでも問題なく進めるよう、防水性だとより良い感じです。私はティンバーランドのアウトドアパフォーマンスシリーズで、裏面がVibram Outsole(ビブラムアウトソール)、布地がGore-Tex(ゴアテックス)で装備されたものです。軽くて、裏の滑らない、疲れにくい、防水性に優れた、非常に使いやすい靴でした。http://www.timberland.co.jp/
虫除け
(夏は虫も多いです。蚊のようなやつもいるので、虫除けをぬっておくのも良いでしょう。)
換えズボン
(当然ズボンは汚れます。汚れても良いズボンと換えを用意しましょう)
(車椅子を押すには汗をかきます。こまめな水分補給を忘れずに行いましょう。)